靖国神社参拝問題は、日本のアメリカと 東アジアに対する外交姿勢を象徴している。 首相在任中に靖国参拝を続けた小泉首相は、 靖国を参拝することで暗に中国・韓国との交渉を 拒否していたと言われている。 実際、中国から経済的・政治的な日中の協力体制 についてアプローチされるたびに、タイミングを見計らった かのように首相の靖国参拝が行われているという分析もある。 http://tanakanews.com/f1124japan.htm つまり、首相が靖国を参拝することでその都度 「あなたたち(中国・韓国)と、交渉するつもりはないですよ。」 というメッセージを出しているというわけだ。 アメリカとの関係を重視する小泉政権は、 中国・韓国との(アメリカ抜きの)東アジア構想を 容認できなかった。 中韓をはじめとする東アジアとの協調よりも、 アメリカ追従という外交戦略を一貫してきた。 次期総裁戦に、いち早く立候補した谷垣財務大臣は、 「靖国参拝はしない」と公言している。 これは、現在のアメリカ一辺倒の外交から、 中国・韓国との協調とアメリカ抜きの東アジア共同体の 重視と言う外交にシフトしていくことを表している。 現在の日本の外交を客観的に見ると、この外交戦略は 評価されるべきだが、谷垣氏が次期総裁になる確率は きわめて低い。 では、次期総裁の座がほぼ確実に決まっている 安倍官房長官は、どのような外交戦略を持って いるのだろうか。 東京ブロック大会でのパネルディスカッションでは、 谷垣財務大臣とは反対の外交姿勢が浮き彫りになった。 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060729k0000m010119000c.html 現在のところ、靖国参拝については明言していないが、 今年4月に官房長官として靖国へ参拝していたことが明らかになった。 小泉路線を踏襲すると言われる安倍氏は、 これまで通りアメリカ重視の外交を続ける可能性が高い。 泥沼化するイラク戦争やイランへの積極的な干渉など、 国際的な信用が失墜するアメリカへ追従するリスクや、 東アジアでの発言力を失ってしまうリスクについて 十分に議論された上での外交であることを望んでやまない。 8月2日のWBA世界ライトフライ級王座決定戦。 亀田が世界王者になるためのセットアップは万全だった。 しかし、すでに多くの指摘があるように試合を決めた 判定結果は、とても納得のできるものではなかった。 1Rでいきなりのダウンを奪われた亀田だが、中盤、 右のコンビネーションとボディブローを織り交ぜた攻撃で、 徐々に試合を盛り返した。 8-9Rあたりまでは、1Rのダウンをチャラにする 亀田の試合運びだったが、終盤には手数が激減。 最後の3ラウンドでは足も止まり、必死にクリンチで逃げる場面も。 ランダエタは予想以上のスタミナを見せ、 12Rでは完全にランダエタの試合に。 解説も場内の雰囲気も亀田の敗戦が濃厚な中、 告げられた判定結果は亀田勝利。 試合を放送したTBSには、抗議の電話が殺到したという。 テレビで観戦していたというガッツ石松も、 「まいったね。なんでこの人が勝ちなの」と判定に 不満を示したそうだ。 試合を解説していた畑山、竹原も判定結果が出たあとは コメントのしようがないらしく、押し黙っていた。 今回の世界戦は、多くのボクシングファンの失望と、 ボクシングに対する不信感がつのった試合だったの ではないだろうか。 また、発展途上の亀田にとっても、この試合で チャンピオンになれてしまったことは、これからの彼の キャリアにとってマイナスになる気がしてならない。 才能もあり将来に期待できるからこそ、ここで世界の 壁の厚さを「敗戦」という形で経験しておくべきだった のではないだろうか。 今回の試合を見た多くのボクシングファンが、 ボクシングへの興味を失ってしまったことは間違いなく、 このような結果を演出した関係者の罪は大きい。 < 前のページ 次のページ >
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